

TVアニメ『神様になった日』TOKYO MXほかにて
『神様になった日』の贅沢感は……普通のアニメを作るよりは、きっと間違いなく大変ですね
──この記事は3話が放送される時点で配信をするので、物語全体というよりは主に序盤の内容をお聞きしたいんですけども。まずは、ひなと陽太が出会って――。
——这篇采访会在第三话放松的时候发布,我们先聊一聊故事开篇的部分,关于hina和阳太的相遇——
麻枝:それはね、自分からすると最悪のタイミングなんですよ(笑)。俺、3話、4話が、一番お客さんが戸惑うだろうなあ、と思っていて。「あれ、これって泣けるアニメじゃなかったの?」って。3話、4話は逆方向に振り切ってる回なので、自分は、3話、4話放送後の反応が一番怖いんですよね、実は。
麻子:第三话这个节点那可糟透了(笑)。我觉得第3、4话应该是观众最一头雾水的。3、4话完全是反方向的东西,放送之后“啊?不是说是泣系吗?”这种反应可太恐怖了。
──ははは。でも、とにかく楽しい回じゃないですか、3話、4話って。
——哈哈哈,但总之3、4话是很欢乐的回不是吗。
麻枝:はい、一応、雰囲気は楽しいですね。
麻子:嗯,姑且气氛上是很欢乐的。
──変な話、お客さんからしても、3話、4話で麻枝さんのアニメが泣けるとは、誰も思ってないと思うんですよ。麻枝さん作品ならば、まず序盤は楽しい回になっている必要があると思います。
——就算有观众觉得奇怪,老粉肯定不会觉得麻子的动画在3、4话就会走泣系路线,开篇的欢乐日常回是定番。
麻枝:はいはい。
麻子:确实。
──物語のコアの部分、クライマックスが最後に来るとみんなわかって観る部分もあるわけですし。その内容自体は伝えられないとしても、少なくとも前半は「楽しくあれ」を念頭に置いて作られているのかな、と思ったんですが、麻枝さん自身は何を大事にして物語を書いていったんですか。
——故事的核心部分要看到结尾才能知道,关于这部分我在这不方便剧透,但前半部分是以“欢快”为主题来创作的吗?麻子是以什么为重点来进行故事的创作的呢?
麻枝:やっぱり、クライマックスからの逆算ですよね。そのクライマックスにたどり着くためには、前半がどうあったほうが泣けるのか、ということであって、そうすると前半は、自分が作ったキャッチコピーにもあるんですけど、お祭り騒ぎのような楽しい夏を描くのが、自分の中での正解で。だから、ほんとにお祭り騒ぎのような毎日を描いてるんですよね。
麻子:从高潮部分逆推吧,前期的部分要怎么写能在故事的高潮处感动人心。就像我在宣传标语里写的“如祭典般热闹的欢快夏天”,这就是我心中的正解,所以就写了非常热闹欢快的日常。
──最初からの意図としてお祭り騒ぎというコンセプトがあって、3話、4話は必然的に面白さが突出する内容になっている、と。
——最初的构思里就明确了热闹祭典的概念,3、4话就是突出表现欢快内容的节点。
麻枝:騒がしさに関してはそうですね。お祭りが終わったあとの寂しさみたいなものを、後半で抱いてほしくて。要するに、ギャグアニメとして描いてるわけじゃないんですよね。泣けるお話の設計として、前半はそういう作りにしているだけであって。
麻子:热闹的部分是这样的,然后我想在后半能表现出祭典结束后的落寞感。并不是刻意要做反差,以泣系故事的安排才把前半做成这样的。
──ある意味、『神様になった日』はそれこそ3作品目ですから、お客さんもわかってると思いますけど(笑)。この楽しさが後から効いてくるんだって、噛みしめた上で観てくれるんじゃないですか。
——《成神之日》已经是第三作了,观众们应该懂得都懂了(笑)。前面的欢乐都是后面的刀,观众们都是抱着这种理解在看。
麻枝:いや、そこをわかってる人は少ないですよ。自分の作風をわかって観てくれるアニメファンは、そんなにいないはずです。
麻子:没什么人懂这个的,看动画的应该没多少人懂我的作风。
──そうなんですか?
——是这样吗?
麻枝:はい。
麻子:是的。
──でも、実際の構造としては、ゲームでもそうだと思うんですけど、最初に楽しい日常があって、登場人物たちの会話や、彼らの日常をずっと見ていたいという気持ちが芽生えて、そこから日常が損なわれて別の世界に行ってしまう、みたいなところが物語のキーになっていくのは、Key作品のファンも、アニメのファンも、おそらくある程度は知っていると思うんですけど。
——按作品的构造来说游戏也都是这样,刚开始是欢乐的日常,各个角色登场,在对话与日常渐入佳境的时候突然跳到别的世界一样的展开,Key社作品的粉丝和动画粉应该都对此有所了解。
麻枝:はい。だといいんですけどね。
麻子:如果是这样那再好不过了。
──で、お祭り騒ぎのテンション感が高ければ高いほど、にぎやかであればあるほど、それは効いてくるわけですから。逆に言うと期待感が高まる3、4話だと、自分は思いました。
——祭典的热闹程度越高,效果就越好,我觉得这让我对3、4话的期待大大提高了。
麻枝:そうですか? 今、自分は不安ですけどね(笑)。特に4話は……知らなくても面白いのかな?
麻子:是吗?我现在可是相当的不安(笑)。尤其是第4话,不懂我的人看了也会觉得有趣吗?
──(笑)僕は詳しくないですけど、4話は面白かったですよ。
——(笑)我也不是很懂你,但第4话真的很有趣。
麻枝:ああ、それならよかったですけど。
麻子:那就好。
──作品全体についてお伺いしますが、この作品のゴールはシンプルに泣けるものを作ることだと先ほど話していただいたわけですけど、全体としてシナリオは難産だったのか、あるいはスタートからゴールまでわりとクリアに見えていて、スムーズに進むことができたのか、どちらだったんでしょう。
——接下来我们聊一聊关于作品整体,本作的目标是单纯的感动人心的作品,剧本整体上有什么难产的地方,或者说在完成之前有什么进展不顺的问题吗?
麻枝:初稿に関しては、けっこうスムーズに書き上げたんですよ。そこからが長い戦いでした。もう、ほんとにいろいろあったんですけど。今回は自分のファンの声を聞こうと思って、知り合いづてにファンを集めて読んでもらって、感想を聞いたら、もう酷評だらけで。さっき話したように、「脚本はプロに任せましょうよ」とか、そんなのばっかりでしたね。それでもなんとか細かいところを挙げてもらって、修正して、ホン読みに入ったんですけど、監督は『Charlotte』と同じく浅井監督で――『Charlotte』は、先に鳥羽さんから「今回は麻枝さんの好きにやらせてあげてください」って言われてたらしくて、脚本に関しては監督からほとんど何も言われなかったんですよ。でも今回のホン読みは、ほとんど浅井監督との戦いみたいな感じで、監督から忌憚のない意見がビシバシ飛んできました。それに応えるのに必死な1年半で、けっこうボロボロになって。自分はメンタル弱いんで、何度も心折れそうになりながらも、なんとか監督の期待に応えようと、修正に修正を重ねた1年半のホン読みでしたね。
麻子:初稿倒是写得很顺畅,但那之后就进入了持久战。这次我想听一听粉丝们的意见,就通过熟人召集了一些粉丝问他们对脚本的感想,得到的全都是批判,基本跟我之前说的“脚本交给专业的动画脚本师去写啊!”差不多。让粉丝们把觉得不好的细节部分提出来,改正之后再拿去研讨。这次监督和《Charlotte》一样是浅井监督,《Charlotte》的时候好像鸟羽P刚开始说过“这次请让麻子尽情发挥”这样的话,关于脚本浅井监督几乎什么都没说,但这次的研讨基本都是在和浅井监督战斗的感觉,监督那边肆无忌惮的意见如子弹般袭来。如此拼命了一年半,我已经满身疮痍了。我精神还蛮脆弱的,多次备受打击,但为了对得起监督的期待在一年半的研讨里不停地对脚本做修正。
──鳥羽さんから出てきたテーマが原点回帰だったわけですけど、浅井監督と一緒に目指そうとしていたのは、どういうものだったんですか?
——鸟羽P给出的主题是原点回归,那和浅井监督一起想要达成的目标是什么呢?
麻枝:とにかく自分はゲーム畑の人間なんで、自分のシナリオをアニメにするための意見が、ビシバシ飛んできたんですよね。アニメだったらこうしたほうが映える、とか。よく言われたのが、「ドラマCDを作ってるんじゃないんですよ」っていう。
麻子:我是游戏界的人,为了自己的脚本能成为动画,收到了各种各样的意见,“动画的话这样子画面才好表现”之类的,经常被说“这可不是在做广播剧CD”。
──手厳しいですね(笑)。
——真是严格啊(笑)。
麻枝:「我々はドラマCDを作ってるんじゃないんですよ、アニメを作ってるんですよ!」って言われて、「あっ、すみません」という感じで。だから自分の上げた脚本は、すごくドラマCD的だったんでしょうね。アニメはキャラクターが動くので、と何度も説明されて。『Charlotte』を作ったので、自分もわかってはいたつもりなんですけど、改めてそういう初歩的なところから、でしたね。とにかく「ドラマCDじゃないんですよ!」って言われました。
麻子:“我们不是在做广播剧CD,在做动画呢!”“啊,不好意思”,基本一直是这种感觉,我写出来的脚本很有广播剧CD的感觉啊。动画的话角色是在动的,这一点被提醒了很多遍。已经做过《Charlotte》了,我应该已经理解这一块了才对,但还是像最初的时候一样被说“这不是广播剧CD啊!”。
──(笑)。
——(笑)。
麻枝:だから、アニメとしてよくなるように、というアドバイスや指導が多かったですね。
麻子:所以收到了很多关于怎么让动画做出更好的效果这方面的建议和指导。
──なるほど。逆に言うと『Charlotte』はそういうディスカッションはなく、麻枝さんの赴くままに映像化していきましょう、というコンセプトだったわけですね。本来だったら監督とのシビアなホン読みが行われているところを、あえてそれをやらなかったのが『Charlotte』で、それをしっかり作り込んでいるのが『神様になった日』である、という。
——原来如此,反过来说《Charoltte》的时候没有这样的讨论,麻子的脚本不经修正就映像化了。和监督激烈讨论的部分,在《Charlotte》里没有的,加到了《成神之日》里。
麻枝:はい。まあ、感覚としては、アニメとして動いてるとき、ダビングで1話を観たときですけど、そこで「なるほど、そういうことだったんか!」って、自分の中で答え合わせができましたね。「こうやってキャラクターがかわいく動くからなんだ」っていう。その青写真が監督にはあって、自分にはまったくなかったので、言われるままに応えた形になりました。もちろん、話の完成度も絶対に上がってるんですけど、特にキャラクターの動きの部分を観て納得しました。
麻子:嗯。在音响调整的时候看第1话,看到画面动起来的时候,“原来是这样!”心中也有了答案,“这样子角色动起来会看上去更可爱”。这种蓝图监督心里是有数的,我自己却完全摸不着头脑,只能回应收到的指示。总的来说故事的完成度提高了很多,尤其是角色动作的部分,我看了很满意。
──でもそれは、もし次にオリジナルアニメーションを作ることがあるとしたら、とても未来につながる経験ですよね。
——如果下次再做原创动画的话,这可是很好的经验。
麻枝:そうかもしれないですね。現時点では、2話以降のダビングもまだ絵が動いてなかったので、答え合わせは1話しかできていないんですけど(笑)。
麻子:现在第2话之后的音响调整是画面还没在动的状态,我只能说第1话是这么做了(笑)。
──(笑)自分は、麻枝さんの作品のひとつの特徴が贅沢感であると思っていて、たくさんの要素を詰め込む、受け取る人が楽しめるような仕掛けが随所にある、と。『AB!』『Charlotte』もそういう作品だったけど、今回「原点回帰」を謳っているから、逆のものを想像してたんです。削ぎ落とされたもの、ですね。だけど結果、やっぱり盛りだくさんだと思いました。見え方が違う部分はあるけど、いろんな要素が詰め込まれていて楽しいものであることは、変わらないな、と。この贅沢感は、麻枝さんの中である程度入るだろうと事前に予測していたものなのか、できあがってみたら結果入っていたものだったのか、で言うと、どちらなんでしょう。
——(笑)我觉得麻子的作品有一个特点,内容丰富。作品中包含了许多要素,到处都是能让观众能感到乐趣的点。《AB!》和《Charlotte》都是如此,这次强调“原点回归”的话,给我一种相反的,会削减掉很多东西的印象,但果然还是内容很丰富的感觉。或许形式上有所转变,包含了很多有趣的要素依然没变。这种内容丰富的创作风格是麻子自身有意识的还是作成之后自然体现出来的。
麻枝:感じられてる贅沢感が一体何なのかが、いまいち自分にはピンときていなくて。それは、起きてるイベントに対してなのか、見た目に対してなのか、ということですけど、『Angel Beats!』だったら銃撃戦にバンド要素、『Charlotte』なら異能力バトルが贅沢感かと思っていて……ということですよね?
麻子:让人感到内容丰富吗,我自己完全没这种意识。你是指片中的剧情桥段还是画面效果,《AB!》的枪战要素、《Charlotte》的超能力战斗要素这些吗?
──そうです。
——对。
麻枝:それでもなお、贅沢感が具体的にどのようなものなのか、というと……まあ確かに、巻き起こるイベントは派手ではありますね。ラーメン屋を再建したり、イベントとしては盛りだくさんな感じはありますけど。たとえば、確かに昔作っていたもの、『Kanon』だったら、静かな日常の中で進む会話劇になっていて、それって逆に言うと序盤から大きなイベントを起こせるほどCG枚数に余裕のないせいで、立ち絵と背景だけで話を進ませるしかなく、どっちかというと素材が限られてるからできなかったことなんです。そういう意味では、ゲームではできない贅沢感は、あるかもしれないです。そう考えると、『神様になった日』は確かに贅沢感が……まあ、普通のアニメを作るよりは、きっと間違いなく大変ですね。
麻子:内容丰富具体是指什么呢。。确实各种剧情桥段有很多胡来的部分,比如重建拉面店的桥段。以前做的作品里,比如《Kanon》里基本是在平静的日常里进行的话剧,因为CG的数量不足以支持开篇就搞很多大事情,只能在只有立绘和背景的条件下进行对话,算是素材有限的限制。从这个角度上来说确实动画比起游戏来说内容丰富了很多,《成神之日》内容丰富。。。嘛反正比普通的动画做起来要费劲得多。
──(笑)そうですね。普通のアニメよりは、確実に要素が詰まってるんですよ。それは悪いことではまったくなくて、楽しいものを作って届けようとした結果がそうなっているわけですから、我々にとっては、受け取って嬉しいものなんです。バンドとか異能力バトルという、ある種フィクショナルなものではなくて、あくまで夏休みの中で巻き起こる盛りだくさん感があって、それがすごく楽しい。そういう、結果として贅沢感が入っちゃうのは、やっぱり麻枝さんのもの作りならではなのかなって思うんです。
——(笑)确实,相比于普通的动画包含了更多的要素,这并不是坏事,为了给大家带去更多欢乐的结果,我们观众看得还是很开心的。这次不是乐队,超能力战斗这种有点虚构成分的东西,其实就算暑假里到处闹腾的感觉,这点看得很开心。做出来就有内容丰富的感觉,果然这就算麻子的特点。
麻枝:そうですね、結果そうなりました。シナリオから逆算して、とにかく楽しい夏休み、毎日がお祭りのような楽しい毎日を作ろうと考えたときに、いろいろなイベントが生まれてきたので、意図してじゃなくて、結果的にそうなりました。
麻子:从剧本倒推,总之写一个愉快的暑假,每天都像祭典一样欢乐,各种各样的桥段就诞生了,不是有意要加这么多戏,写出来就成这样了。
──麻枝さんの作品をことごとく観てきた身としては、野球に1話使わないで、わりとそのエピソードが短い尺で収まって次のエピソードに行くのを観たときに、相当な贅沢感を感じましたけど。
——麻子的几部作品看下来,这次棒球居然一集都不用,很快就收场了马上进到下一个场景,就感觉内容特别丰富了。
麻枝:いや、『Charlotte』の野球回とか、「尺が足らないのに、なんであんな回やったの?」って延々と言われたので、「今度は短くしよう」と思ったんです。
麻子:那倒不是,《Charlotte》的棒球回一直被人诟病“篇幅不够你还打一集棒球”,所以这次特地弄短了。
──(笑)それでも野球は入るんだな、と。間抜けな質問で恐縮なんですが、なぜ麻枝さんの作品には野球が入らないといけないんですかね。
——(笑)即使如此还是有棒球的桥段啊。恕我冒昧,为什么麻子的作品里一定会有棒球呢?
麻枝:もはや、入れとかなきゃいけない縛りができてるんですよ(笑)。『リトバス』みたいな、野球メインのノベルゲームを作ったからなんですけど。『球詠』っていう野球アニメのオープニング、エンディングの作曲のオファーがあったくらい、「野球なら麻枝」みたいなところがあるんで。逆に野球がないと「あれ?」って思われるかもしれないと思って、入れておきました。
麻子:我也是被逼的,不加不行(笑)。虽然我有做《Little Busters》以棒球为重点的视觉小说游戏,“有棒球,找麻子”已经成了共识了,甚至棒球动画《球咏》给我发来了给OPED作曲的请求。我一想假如没有棒球的话那岂不是观众都要满脸问号,就写进去了。
──なるほど。で、楽しいお祭り騒ぎを巻き起こすためにはキャラクターが非常に重要なわけですが、今回で言うと、とにかくひなが素晴らしいな、と思っていて。彼女を好きになることが、この作品への没入を深めるスイッチになる存在だと思うんですけど、ひなを造型する上でポイントにしたことは何ですか。
——能让祭典热闹欢乐起来角色非常关键,我觉得本作的ひな非常棒。对ひな的好感算是深入本作的开关,关于ひな的塑造有什么关键点吗?
麻枝:やっぱり、ひなを好きになってもらわないとダメなので、それもラストから逆算して、どういう子であるべきか、を考えてキャラを作ってますね。キャラから考えて、話を書く人もいるんですよ。その場合は、キャラ萌えもあってキャラ人気がある話が書ける。でも自分は、いかに最後泣けるか、から逆算してキャラクターを作るので、なかなかキャラ人気が出づらいんですよね。それでもひなをかわいくするにはどうしたらいいか、ということで、修道服を着てたり、幼いのに「〇〇じゃ」みたいにお年寄りのようなしゃべり方をさせたり、キャラを立てることについては頑張ったつもりです。
麻子:ひな必须塑造得令人喜爱,这也是从终盘逆推来考虑的,想着这孩子应该是怎样的,来塑造角色。也有人是从角色开始构思台词的,这种创作方式比较容易表现角色的萌点,能写出很多让角色人气暴涨的脚本。我是从怎样让故事的最后达到感动人心的效果来逆推塑造人物的,这样子很难做出人气角色。然后又要思考怎么让ひな感觉更可爱,穿着修道服,年纪很小但会用“○○じゃ”这种老头子的语调,在角色塑造上下了很多功夫。
──ちなみに、ゲームでもキャラの造型は同じように作ってきたんですか。
——游戏里角色塑造也是以这种形式吗?
麻枝:自分はそうですね。お話を考えて、その話に合うキャラをあとから考えてます。
麻子:我是这样的。先构思故事,然后思考和故事相符的角色。
──なるほど。そのひなを演じているのが、『Charlotte』でもヒロインの友利を演じていた佐倉綾音さんですね。佐倉さんからしても、またメインヒロインをやることになるのは意外だった、という話を聞かせてもらったんですけど、決め手は友利をやってたからではなくて、ひなに必要な声だったから、と麻枝さんがおっしゃったそうですね。佐倉さんの演技のどの部分が、ひなを託すにふさわしいと感じたんでしょうか。
——给ひな配音的是在《Charlotte》中也扮演女主人公友利的佐仓绫音小姐。虽然有人说佐仓小姐再度担当女主人公的配音很令人意外,但麻子好像表示做此决定不是因为之前配过友利而是声音很契合ひな。佐仓小姐的演技哪部分让你觉得要把ひな这个角色交由她来演绎呢?
麻枝:泣きの演技ですね。クライマックスの演技が、素晴らしかったからです。陽太役の花江さんと、ひな役の佐倉さんが嚙み合う泣きの演技が、「このふたりがひなと陽太だったら、一番感動するだろうな」って、自分の中で完成したんですよね。そこに重きを置いて決めました。
麻子:哭戏吧。高潮部分的演技实在是太赞了,花江桑和佐仓桑完美配合的哭戏。“这两个人来饰演阳太和ひな的话一定是最令人感动的”我心里有了这样的答案,最终采用了他们。
──収録であったり、ダビングが終わっている1話をご覧になって、麻枝さんは佐倉さんの演技については、どんな印象を持ちましたか?
——录音期间,再到音响调整完成后观看第1话,麻子对佐仓小姐的演技有怎样的印象。
麻枝:1話の佐倉さんは、花江さんとの掛け合いがすごく面白かったですね。だからこそ、ちょっと、3話が今から怖いです。3話、4話は怖いな……。3話は、「陽太……なのか?」って感じですし(笑)。
麻子:第1话的佐仓和花江的互动非常有趣,所以我现在有点害怕第3话,第3、4话有点恐怖。。。第3话有种“啊?这是阳太吗?”的感觉(笑)。
──(笑)そうですね。ほぼ陽太じゃない人としての芝居ですからね、あれは。
——(笑)确实,那已经像是在演别的角色了。
麻枝:そうなんですよ。俺もずっと現場で、「これ、やりすぎじゃないですか?」って言ってて。でも監督と鳥羽プロデューサーが「もう、やりきったほうがいいですよ」って言うので、お任せしました。
麻子:我在配音现场一直说“这是不是有点过了”。但监督和鸟羽P表示“放开去表现比较好”,就交给他们去表现了。
──麻枝さんの中で、陽太はどういう人物であるべきだと考えていたんですか?
——在麻子心里阳太是怎样的人物。
麻枝:陽太は、自分が初稿を上げたときは、もっと純朴な少年だったんですね。それが本当に、あんなことになって(笑)。むしろ万能すぎる感じになっちゃって、どうしようかなあ、と思いました。
麻子:阳太我在刚交上去初稿的时候是更加淳朴的少年,没想到现在成了这样(笑)。现在有点过分万能了的感觉,这可怎么办啊。
──そうですね。あらゆる事態を受け入れて、いろんな行動に移せるキャラクターだな、とは思います。
——我的感觉是遇到什么状况都能接受,然后采取行动的角色。
麻枝:うん、受け入れるのはいいんですけど、ちょっと……スキルが高すぎる(笑)。
麻子:唔,能接受各种状况是挺好的,但技能点得太高了(笑)。
──(笑)陽太とひな以外で、書いていて楽しいと感じるキャラ、思わず動かしたくなってしまうキャラクターは誰でしたか。
——(笑)阳太和ひな以外有什么角色是觉得写起来很开心,想要看他动起来的。
麻枝:書いてたときは、陽太とひなの掛け合いが一番楽しかったんですけど、実際に動いてるのを見たら、自分の中では空がよかったですね。あんなにテンションが高かったり、興奮したりするキャラクターだとは、自分は思っていなかったので、「空がすごくかわいいキャラになったな」って、動いてる絵を見て思いました。
麻子:写的时候觉得阳太和ひな的互动是最有意思的,看到动画之后我觉得空也很棒,没想到是那样热情高涨的角色。看了动起来的画面我觉得空也成了很可爱的角色。
笑いは、オーバーにすればするほどどんどんサムくなっていく。テンポと切れ味が大事
──ちょっと概念的な話になっちゃうんですけど、テンション感や贅沢感が序盤にはあって、とにかく笑える内容である、と。それは逆算して、クライマックスのためにやっていることである、という話ですけど、ギャグ要素が振り切ってるというのも、まさに序盤から感じた部分なんです。とにかく楽しい。今までの作品に比べても、序盤が楽しいと思いました。麻枝さんの作品に泣きを呼ぶ装置として、「笑い」は欠かせない要素であり、感動を呼ぶ引き金にもなっているわけですけども、『神様になった日』における笑いという要素の重要性、濃度をどう設定するか、という考え方について、お聞きしたいです。
——接下来聊点抽象的,情绪高涨、内容丰富的感觉充斥于开篇的部分,有很多令人捧腹的内容。麻子刚才说这些都是逆推来构思的,为了把故事推向最终的高潮,开头部分也是段子不断,即使比起以前的作品这次开头的部分也还是很欢乐。麻子的作品里“笑点”是作为泪点的启动器般不可欠缺的要素,在《成神之日》里笑点的重要性和浓度是如何设定的呢?
麻枝:うーん、笑いに関しては難しくて。自分がノベルゲームのライターをやってた頃は自信があって、それはなんでかというと、演出もスクリプトも全部自分で組むので、どんな立ち絵で表示されるか、そういうのも全部コントロールできるんですよね。でもアニメになると、やっぱり間にたくさん人が入って。まず絵コンテを描く人によってリズムも間も変わるし、演出さんや監督も含めて、いろんな人の手を経てアウトプットされるので、最初に書いた自分のギャグとはどんどん伝わり方が変わってくるんですよ。だから、自分がアニメ業界に足を踏み入れてからよく言われるのは、「麻枝のギャグはサムい」「麻枝のギャグはアニメに向いていない」ということで。
たとえば有名なのは『CLANNAD』の「それと便座カバー」なんですけど、あれはテキストだったら面白いけど、確かに動きをつけてしまうとサムくなるよね、っていうのは、自分もわかっています。だから今回も、自分はテキストレベルでは面白いものを書いたつもりではいるんですけど、結果的にアウトプットされるものが、いろんな人の手を経て、それがさらに面白くなっているのか、あるいは相変わらず麻枝のギャグはサムい、ということになっているのかは、お客さんの手に届いてみないことにはわからないです。
麻子:唔,搞笑的把控是很难的。我在做黄油写手的时候对此是很有自信的,因为演出和脚本封装都是我自己来搞,什么时候要显示什么立绘全部都能掌控。但动画的话中间会有很多人参与,不同的人画分镜会有不同的节奏感,然后还要经过演出、监督等各种人手的作业才能最终呈现出来,自己最初写的段子慢慢就会变样了。我自从踏入动画业界以来经常被人说“麻子的段子太冷了”“麻子的段子不适合动画啊”。
比如说著名的《CLANNAD》里的“それと便座カバー”,那个文字上是挺搞笑的,但在动画里就有点冷了,我自己也明白。这次也是这样,我在文字层面上是写了有趣的东西,但经多人之手最终呈现出来会更有趣还是和以前一样冷,这只能等观众们看了才知道了。
──だとすると、第三者の手を経ても意味が変わらないくらい笑いの要素を濃いものにする、さらに振り切る、みたいな意識になったりはしないんですか。
——那会有为了让自己的段子经他人之手也不会变味而让搞笑气息更浓厚的意识吗?
麻枝:いや、笑いって濃くすると面白くなくなるんです。どっちかっていうと、テンポと切れ味なんですよね。だから、オーバーにすればするほどどんどんサムくなっていくんで、テンポと切れ味が大事なんですけど、アニメの場合はそこをオーバーにすることが多いんですよ。そこは、自分のさじ加減だけではどうにもならないところなんですけど。
麻子:搞笑过头了就不好笑了,火候很重要。越过火就会越冷,但动画里一般都是弄得比较夸张,我再怎么调整也没用。
──なるほど。「それと便座カバー」の話が出ましたけど、ご自身の作品で、アニメ、ゲームを含めて、麻枝さんが特に自分の笑いを象徴的すると考えている、あるいはずっと好きでいる笑いのシーンについて教えていただきたいです。
——原来如此。刚才你有提到“それと便座カバー”,在自己以往的作品里麻子觉得能代表自己的搞笑功底,或者一直觉得很好笑的场景是什么呢?
麻枝:一番好きなのは『CLANNAD』の風子の回で、藤林椋に「たまに取れるんです」って言わせ続けるギャグがあるんですけど……風子がほわーってなってるときに、朋也が自分と藤林椋を入れ替えて、藤林椋に、「私が岡崎です。女になりました」みたいなことを言うところがあって。テキストよりも面白くなってたというギャグとしては、自分の中ではあれが一番ですね。
麻子:我最喜欢《CLANNAD》里的风子回,有个藤林椋一直说“偶尔是可以拿下来的”的段子,在风子晃神的时候朋也和藤林椋换了位置,让藤林椋说“我是冈崎,变成女生了”。比文字还有趣的段子,我觉得这个是最好的。
──なるほど。
——原来如此。
麻枝:あれは、声優さんもよく笑わずにやれたなあ、と感心するくらい、面白いカットでしたね。あと、有名なのは『Angel Beats!』のテスト回で、天井に叩きつけられるスローモーション。あれは岸(誠二)監督のアイディアなので、自分じゃないんですけど。そう考えると、自分で書いて、アニメでも面白くなったのは、風子のシーンくらいかもしれないですね。だから、自分のコアなファンの人ほど、麻枝のテキスト、麻枝のギャグはアニメに向いていないと言っているのは、確かにその通りだ、と納得せざるをえないです。
麻子:这一段我真是佩服声优居然可以不笑场。然后还有比较有名的《Angel Beats!》的考试回,升天砸到天花板的慢放,不过那个是岸(诚二)监督的点子,不是我想的。这样看来我写的东西在动画里也很有趣的好像只有风子的部分啊,怪不得越是铁粉越觉得我的段子不适合动画。
──ははは。逆に、ゲームにおいて自身でスクリプトも組めるところで作った笑い、ギャグというのは、しっかりテンポと鋭さを出せているものがあった、と感じているんですよね。
——哈哈哈,不过能感觉到在自己连同脚本封装都亲力亲为的游戏里,呈现的段子和笑点火候都很到位。
麻枝:はい。で、実際その当時は、そんなにサムいとは言われてなかったんで(笑)。
麻子:是的,当时没被说很冷(笑)。
『神様になった日』麻枝 准インタビュー③は、10月31日配信予定です