翻译:YOASOBI-優しい彗星的原著小说《獅子座流星群のままに》
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编辑于 2021年04月16日 10:42
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共12篇

日文原著在官网上不知道去哪里了,我就直接贴在这里了。

歌曲MV:優しい彗星​

我的翻译:

『獅子座流星群のままに』

『如狮子座流星雨那般』

著:板垣巴留

自分が誰に食べられるか、草食獣にとってそれは実に大きな問題だ。

作为草食兽来说,自己会被谁吃掉确实是个大问题。

いつどこで何をしてても、自分は捕食される対象なのが草食獣の世界だ。二四時間、三六五日、食べられてしまうかもしれないし、食べられないかもしれない。それが日常だ。そんな茫洋とした危機感の中、やがて俺たち草食獣の中には、こんな不思議な祈りが頭をもたげる。どうせ一生捕食される立場。ならば、せめて捕食者は自分の納得のいく相手であってほしい...と。納得のいく相手ってどういうことだ?婚約者?家族?親友?隣で車を運転するオスライオン?

无论何时何地,无论所做何事,自己就是被捕食的对象,这就是草食兽的世界。24小时、365天,可能被吃掉,可能不被吃。这就是日常。就在这茫茫四顾的危机感之中,我们草食兽还是会有这样不可思议的祈愿冒头:反正一生都是被捕食者,那么起码让捕食者是我心悦诚服的对手吧……心悦诚服的对手是怎样的存在呢?夫妻?家人?朋友?身边开车的雄狮?

今の俺はイブキと二匹きりで車の中、静かなドライブをしている。相手はライオン、俺はシカ。俺がシシ組を抜けると言った時のイブキの顔つきの変わりようを思い返すと、うん...もしかしたら俺はこの車中でこいつに食べられてしまうのかもしれない。どうだろう。今俺は恐怖を感じているだろうか。

现在车上只有我和伊吹两个,静静地开着车。他是头狮子,我是一头鹿。回想起那天我说要退出狮子组的时候伊吹的表情变化,嗯……说不定我就要在这辆车里被他吃掉了。是什么感觉呢?我现在是感到害怕吗?

「ボス、腹は減っていますか?向こうに店が見えますけど、寄っていきます?」

『老板,你饿了没?对面有家店,要不要停车?』

「いや減ってない。いい」

『我不饿,继续开。』

俺が逃げられる機会をわざと作ってくれているのだろうか。それとも俺を食べる気なんて毛頭ないのだろうか。ともかく、俺は今腹が減っていない。本能の前では駆け引きなんて虚しいだけだ。ありのままこのライオンと向き合おう。

这是故意给我制造逃走的机会吗?还是说压根没想过要吃我?总之我现在肚子不饿。在本能面前实在没有挣扎的必要。就这样坦然面对这头狮子吧。

「イブキは?腹減ってないのか?」

『伊吹你呢?肚子不饿吗?』

「減ってないと言えば、嘘になります』

『说不饿那是骗你的。』

店に寄らなくていいのか?という返しをする度胸はさすがになかった。何も自分から核心に迫ることはない。結局は駆け引きじみた時間が、この真っ黒な車の中に流れた。まるで霊柩車だ、と心の中で呟いてから、この車が数秒後には本当の意味で霊柩車になる可能性が大いにあることに気付き、自分の表情がまた強張るのを感じた。

不去店里可以吗?我实在是没有勇气这样回问。我可不想自己迫近危机的核心。结果时间就这样仿佛讨价还价一般在漆黑的车中流逝。简直就像灵车一样,我心中呼喊道。这辆车数秒之后很可能真的就变成灵车了,意识到这一点的我不仅表情紧绷起来。

「寒いですか?」イブキが横目で俺を見て、また質問してきた。自分からは決して欲望を露わにしないくせに、結果的には自然と俺を捕食せざるを得なくなるような巧妙なシナリオに乗せられている気がして、妙に苛立った。少しでも誤った返答をしたら、その牙が自分の喉に食い込んできそうだ。自分の背中が濡れていく。味わったことのないタイプの苦痛な時間だ。

『你冷吗?』伊吹侧目看着我,又追问道。虽然我绝对没有暴露自己的真心,从结果来说,发现自己很自然地处于必然被捕食的境地,我有点沮丧。仿佛再答错一次那副獠牙就会咬进我的喉咙。我汗流浃背。这是我从未尝过的苦痛。

「寒くないよ。質問攻めはやめろ」

『我不冷。你别再问了。』

「すみません...肉食獣は草食獣より体温が高いし...」

『对不起……肉食兽的体温要比草食兽高……』

一瞬、いつもの聞き慣れたイブキの声色に戻った気がして、思わず視線を合わせた。

一瞬间,平日听惯的伊吹的音色回来了,我不假思索地和他四目相对。

「それに何より、ボスは寒がりなので』

『重要的是,老板你很怕冷。』

「言うほどじゃない。お前らの体温調節が狂ってるのはマタタビのやりすぎだ」

『胡说八道。是你们吃太多木天蓼导致体温失调才对。

「肝に銘じます』

『铭记于心。』

イブキが笑った。この男は普段はポーカーフェイスだが、笑う時は案外牙を隠さない。大きな犬歯がちらりと見えると、自分も気持ちが高まった。友が笑っているのを見て嬉しくなる気持ちと、天敵の牙が視界に入って感じる恐怖、どちらにも同じくらいのピュアさを感じる。ここにきてイブキと自分の間に確かな友倩を感じて、本当にこいつになら食べられてもいい気がした。どうせなら、いつものように控えめな優しさを振りかざすのではなく、ひと噛みで思いっきりいってほしい。

伊吹笑了。这个家伙平时总是板着脸,笑起来却意外地露出牙齿。看到他大大的犬齿,我的心情也高兴起来。和朋友一起欢笑而开心的心情,与看到天敌牙齿而感受的恐怖,两者的感觉都一样纯净。一路以来我和伊吹之间的友情得到确定,真心觉得被他吃了也无所谓。如果走到那一步,我希望他能抛开往日谦逊的温柔,干脆地一口咬下去。

車はどんどん暗い道に入っていき、俺の視界は運転しているイブキによって徐々に奪われていった。草食獣は夜目が効かない。裏社会に生きるこのオスライオンがそんな基礎知識を知らないわけがないし、空腹や寒さを気遣う男がここにきて容赦のない加虐心を暴走させ始めているのなら、いいだろう、その調子だ。こっちはどうせ一生捕食される立場だ。こうして納得のいく相手に委ねられるなら、通りすがりに食われるよりははるかに意義がある。

车子渐渐开入了阴暗的街道,我的视野慢慢地被夺走,这一点开车的伊吹心知肚明。草食兽晚上视力很差。在黑社会生存的雄狮是没可能不知道这样的基础知识的,忍受着饥寒的雄狮到了这个地步,如果放任自己残酷的加虐心,我觉的也很好,该是这个样子。反正一生都是被捕食者。这样献身于相互理解的对手,总比被路过而顺便吃掉有意义得多。

イブキの金色のたてがみが、窓の外のわずかな光源を捉えて暗間の中で一瞬きらりと光った。もしこれが流れ星だったら...

伊吹的金色鬃毛捕捉到窗外微弱的光源,在暗夜之中闪烁了片刻。如果这是流星的话……

「ルイ...あんたは...俺を救ってくれた」

『路易……是你……拯救了我。』

違った。

我错了。

光ったのはたてがみではなく、イブキの涙だった。流れ星でもなかった。何の祈りも受け入れてくれない、ただのオスライオンの涙だった。それがどうしてこんなに美しいんだろう。自分の宿命に逆らえない不器用な男の涙ごときがどうしてこんなに。もうお前が食ってくれれぱいい。被食者の祈りだ。俺を食ってくれ。

闪烁的不是鬃毛,是伊吹的眼泪。也不是流星。只是无法接受任何祈愿的、雄狮的眼泪。可是它为什么那么美丽呢。无法逆转自己宿命的废材男子的眼泪为什么如此美丽。被你吃掉我已经没什么遗憾了。这是被食者的祈愿。快吃了我吧。

「車は停めました...あんたが決者をつけないなら俺が食いますよ」

『车已停下……如果你无法做出决定我就吃了你。』

銃口を向けてくる痩せたシカなど、お前から見ればお笑い草だろう。笑ってくれ。牙を見せてくれ。

枪口冲着你的瘦弱小鹿什么的,在你看来就是笑料吧。给我笑起来。给我看看你的獠牙。

「...無埋だイブキ...お前のことは...擊てない...」

『……不行啊伊吹……对你……我开不了枪……』

「そうですか...なら...」

『这样啊……那么……』

窓を打ち破る銃声と破片。弾丸の発射とともにほんの一瞬強烈な光を浴びたライオンのたてがみは、俺の目の前で美しい金色を爆発させた。

枪声响起,车窗碎裂。子弹发射的一瞬间,狮子的鬃毛沐浴在强烈的光芒之中,绚丽的金色在我眼前爆发。

無慈悲な流れ星だ。

无情的流星啊。

俺のささやかな祈りなど最初から一切聞き入れる気がなかったんだろう。

你从最开始就没有听进去我那微小的祈愿吧。

俺の手の中で燃え尽きた、金色の優しい箒星を、その美しいたてがみを、暗間の中で握り締めた。

黑夜里我的手中紧握着那燃烧殆尽的、金色彗星般的、优雅美丽的鬃毛。